「あなたはね、特別なの」 母の言葉を胸に秘め、少女はひとり荒野を行く
繊細な音楽とグラフィック、そして切ないストーリーがプレイヤーの胸を締め付ける、ファンタジーノベルです。
【聖なる者】と【邪なる者】の間に生まれたがために、天上界で忌む者とされた少女「ティネア」。
唯一の肉親である母を失ってしまった彼女は、気づいた時には【聖なる者】にとっては忌むべき場所、地上へと降り立っていました。
ティネアは、たった一人で、必死に荒野を進んでいきます。
「あなたはね、特別なの……そう特別」。母の言葉を胸に秘めて。

▲すべての場面が一枚絵で展開。雰囲気に合った繊細なタッチが、物語の情景を一層引き立てます。


▲たった一人の肉親である母の言葉を支えに、たった一人で生きていくティネア。健気すぎて、胸が締め付けられます。

▲ティネアの体には秘密が?伏線が多く、ノベルとしての読み応えも十分です。
アドベンチャーですが、選択肢といったものは無く、一本道となっています。つまり、プレイヤー=傍観者でしかなく、物語の方向性を決められないことにもどかしさを感じるかもしれません。
ですが、「見守る」という立場で、物語に集中できるというメリットがあります。
本アプリはシリーズになっており、本作はその一作目。すべての始まりの物語となっています。
母親も、世界も失った少女が、自らの居場所を見つけられるのか、見届けてみてはいかがでしょうか。
こんな人におすすめ
切ない系の物語が好き、薄幸でも健気な少女を見ると狂おしくて仕方がない、という方にピッタリのアドベンチャーです。
たった一人の肉親であった母を失っても、それでも母の言葉を支えに懸命に生きていく姿に、胸が締め付けられること間違いなしです。
シリーズもので、本作は30分程度あればエンディングまでたどり着けるので、まずは手にとってみてはいかがでしょうか。
執筆:Appliv編集部
レビュー条件:アプリバージョン:1.0 端末:Nexus 7(2013) (OS 4.4.2)最終記事更新日:2016年3月9日
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